Ren'Py の翻訳 link

Ren'Py 自身の翻訳が可能です。翻訳を完了すれば GUI や様々な Ren'Py メッセージ、新しいプロジェクト、ランチャーが翻訳されます。これはほとんどのゲームプレイと開発者をカバーするはずです。いまのところ、エラーメッセージすべての翻訳は可能ではありません。

新しい翻訳を作成するには :

  1. Ren'Py ランチャーの起動

  2. 設定ページで、 "Open launcher project" を選択

  3. "Generate Translations." を選択

  4. 翻訳する先の言語名を入力してください。。これは ASCII 文字の lower case とアンダースコアで構成され、 "japanese" や "russian" 、 "ancient_klingon" はすべて妥当な言語名です。

  5. "Generate Translations." を選択

同じ手順が言語翻訳の更新に使用できます。作成された翻訳にアクセスするには、設定ページに戻り、新しく作成された言語を選択してください。デフォルトでは、翻訳は英語のコピーであることに注意してください。

翻訳ファイル link

翻訳ファイルは launcher/game/tl/language/ にあります。 script.rpy を除き、すべてのファイルは string translation 構文を使用して翻訳される翻訳文字列を含みます。いくつかの文字列は "## " で始まるかもしれません。それらは翻訳され、ラップされるコメントで、 options.rpygui.rpy ファイルに含まれます。

翻訳ファイル :

common.rpy

これは Ren'Py がプレイヤーに表示するインターフェースメッセージ(文字列)を含みます。

developer.rpy

これはプレイヤーには表示されず、開発者との対話の文字列のみを含みます。

error.rpy

このファイルは Ren'Py が問題を抱えたとき、開発者やプレイヤーに表示される文字列を含みます。

gui.rpy

このファイルはデフォルトの GUI に配置されたコメントを含みます。

launcher.rpy

このファイルはランチャーの一部として表示される文字列を含みます。

obsolete.rpy

このファイルには現在の Ren'Py では使用されない文字列を含みます。

options.rpy

このファイルはデフォルトの option.rpy ファイルのコメントを翻訳する文字列を含みます。

screens.rpy

このファイルはデフォルトの gui.rpy とデフォルトの screen.rpy ファイルのコメントで使用される文字列を含みます。

script.rpym

新しいプロジェクトが作成されると、このファイルの内容は script.rpy にコピーされます。

style.rpy

このファイルはデフォルトでは存在しませんが、必要なら作成されます。ランチャーのスタイルと作成されたゲームのフォントを設定します。

言語指定の翻訳 link

直訳できない翻訳があります。 "{#language name and font}" の翻訳はその言語の名前で置き換えられるべきであり、非アスキー文字を使用しているなら、ランチャーのフォントで囲ってください。

translate french strings:

    old "{#language name and font}"
    new "{font=fonts/Roboto-Light.ttf}Français{/font}"

これはランチャーがある言語でないときに、その言語名を表示するのに使用されます。

"{#in language font}" で始まる 翻訳は同様に囲まれる必要があります。例

translate french strings:

    old "{#in language font}Start using Ren'Py in [lang_name]"
    new "{font=fonts/Roboto-Light.ttf}Commencez à utiliser Ren'Py en [lang_name]{/font}"

フォントの変更 link

殆どの西洋の言語をカバーするデフォルトのフォント(DejaVuSans)つきでRen'Py は配布されていますが、他のフォントがよく必要とされます。フォントは launcher/game/tl/language/style.rpy を編集して次のコードを追加して設定できます

init python:
    translate_font("language", "myfont.ttf")

"language" は question 内の言語(例、 "japanese")で、 "myfont.ttf" は使用されるフォント (例 "MTLc3m.ttf")です。フォントファイルはランチャー内の launcher/game/tl/language ディレクトリーに配置されなければなりません。

ランチャーのスタイル変更 link

ランチャーに使用されるスタイルは translate python ブロック内の変数の設定から設定できます。以下の変数が可能です。English 言語の翻訳を反映しているため、名前は少し乱雑です。

これらの変数はランチャーでのみ利用可能です。

define gui.LIGHT_FONT = "Roboto-Light.ttf" link

ランチャーの通常のテキストに使用されるフォントのパスです。

define gui.REGULAR_FONT = "Roboto-Regular.ttf" link

ランチャーの heavy-weight テキストで使用されるフォントのパスです。

define gui.REGULAR_BOLD = False link

True なら heavy-weight テキストは太字です。

define gui.FONT_SCALE = 1.0 link

ランチャーの全てのテキストに適用されるスケーリング値です。

translate python ブロックはこれらの変数を設定するために使用できます。例えば、以下は Arabic 翻訳のフォントを変更します。

translate arabic python:
    gui.REGULAR_FONT = "DejaVuSans.ttf"
    gui.LIGHT_FONT = "DejaVuSans.ttf"
    gui.FONT_SCALE = .9
    gui.REGULAR_BOLD = True

関数 link

以下の関数を使用して、ランチャーの翻訳を設定できます。それらは init python ブロックで呼び出されるべきです。

translate_font(language, font) link

これを使用して、 language のフォントを設定します。ランチャー内でフォントが使用され、その言語で生成されたゲームでも使用されます。フォントファイルは game/fonts に配置されるべきです。

font

フォントファイルの名前を指定する文字列です。

translate_define(language, define, value, help=None) link

これを使用して、ゲーム生成時の define を設定します。例えば、フォントのサイズを変更できます。

language

言語が指定されます。

define

define の名前です。

value

define が設定されるべき値を指定する文字列です (ie. "10" や "False", "'Font.ttf'")。

comment

None でなければ、コメントは define の前に生成されます。define が gui.rpy に存在しないときのみ、コメントは生成されます。コメントを追加するのに "## " を使用する必要はなく、自動的に包まれます。

例えば、以下は台詞テキスのサイズを変更します。

translate_define("martian", "gui.text_size", 12)