環境変数 link
Ren'Py はその動作に影響を与えるいくつかの環境変数を受け付けます。これらの環境変数は Ren'Py のリリースの間に消えたり変更したりします。
以下の環境変数は、Ren'Py の挙動を制御します:
RENPY_DEBUG_SOUND
設定されている場合、Ren'Py はオーディオエラーが発生したときに例外を生成します。
RENPY_DISABLE_JOYSTICK
設定すると、ジョイスティックの検出が無効化されます。異常なジョイスティックによって Ren'Py が期待しない動作をするときに使用して下さい。
RENPY_DISABLE_FULLSCREEN
設定すると、Ren'Py がフルスクリーンモードにならなくなります。
RENPY_DISABLE_SOUND
これによってサウンドの再生が起こらないようにします。この変数が "pss" を含む場合、サウンドの再生が無効化されます。
RENPY_DRAWABLE_RESOLUTION_TEXT
0 に設定すると Ren'Py は画面解像度でテキストを描画しません。'
RENPY_EDIT_PY
.edit.py ファイルへのパスで、テキストエディターをどのように呼び出すかを Ren'Py に知らせます。詳細は エディターとの統合 を参照して下さい。
RENPY_GL_ENVIRON
OpenGL テクスチャー環境を設定します。
RENPY_GL_RTT
OpenGL render-to-texture メソッドを設定します
RENPY_GL_VSYNC
これは Ren'Py が垂直同期するかどうかを決定します ( これはティアリングを防ぎますが、フレームレートが低下する可能性があります )。 これを "0" に設定すると同期を無効化し、"1" に設定すると垂直同期します。
RENPY_LANGUAGE
設定すると、Ren'Py は与えられた翻訳言語を使用します。
RENPY_LESS_MEMORY
Ren'Py のメモリー使用量を減らしますが、速度が低下します。
RENPY_LESS_MOUSE
Ren'Py でマウスを常に無効化します。
RENPY_LESS_PAUSES
Ren'Py で {p} や {w} テキストタグによるポーズを無効化します。
RENPY_LESS_UPDATES
Ren'Py のスクリーン更新頻度を減らします。
RENPY_LOG_EVENTS
設定されている場合、 Ren'Py は pygame スタイルのイベントを log.txt ファイルに記録します。これはパフォーマンスを低下させますが、特定の問題のデバッグに役立つ場合があります。
RENPY_MULTIPERSISTENT
Ren'Py が multipersistent データを保存するディレクトリのパスです。
RENPY_NO_STEAM
環境変数にあれば、Ren'Py は Steamworks を初期化しません。
RENPY_OPEN_FILE_ENCODING
renpy.open_file()
に対するデフォルトエンコーディングを設定します。これは殆ど Python 3 ベースバージョンの Ren'Py での Python2 のゲーム実行を補助するために使用されます。 "utf-8" や "latin-1" に設定して実行できるか試してみてください(新しいゲームではこれを戻すことは忘れないでください)。RENPY_PATH_TO_SAVES
Ren'Py がそのセーブを保存するディレクトリへのパスです。実際のゲームのセーブはゲーム指定のこのディレクトリ直下のパスに保存されます。
RENPY_SCREENSHOT_PATTERN
スクリーンショトファイル名を作成するのび使用されるパターンです。これには代替文字 %d が 1 つあるべきです。例えばこれを "screenshot%04d.jpg" に設定すると Ren'Py は通常の png ではなく jpeg を書き出します。
RENPY_SEARCHPATH
設定されると、コロン (::) で分けられた追加パスのリストが
config.searchpath
に追加されます。RENPY_SIMPLE_EXCEPTIONS
設定すると、Ren'Py のグラフィカルな例外処理を無効化します。
RENPY_SKIP_MAIN_MENU
設定すると、メインメニューをスキップします。
RENPY_SKIP_SPLASHSCREEN
設定すると、スプラッシュスクリーンをスキップします。
RENPY_SOUND_BUFSIZE
これはサウンドバッファーサイズを制御します。デフォルト (2048) より大きい値はサウンドの音飛びを防ぎますが、再生時の読み込み時間が増えます。
RENPY_TIMEWARP
これは時間の処理をより早く、または遅くするために設定可能です。例えば 0.5 に設定すると半分のスピードで実行し、 2.0 に設定するとすべてが通常の 2 倍の速度で実行されます。
RENPY_USE_DRAWABLE_RESOLUTION
0 なら、Ren'Py はスクリーンのネイティブな解像度よりゲームの仮想解像度で (dissolve transform やテキストレンダリングを含む) 操作を処理します。
RENPY_VARIANT
これはRen'Py に使用させたいスクリーン variant のスペース区切りのリストです。
Ren'Py は SDL を使用しているため、 SDL の環境変数でも制御可能です。
起動時に Ren'Py は Ren'Py ディレクトリー ( renpy.exe や renpy.sh があるディレクトリー ) から environment.txt
を探します。存在するなら python ファイルとして評価し、そのファイルで定義された値は環境変数のデフォルト値として利用されます。