transform を displayable に適用すると別の displayable が得られます。組み込みの transform を使うと画面上のオブジェクトの位置座標を制御出来ます。ユーザー定義の transform では移動、ズーム、回転などより複雑な効果を起こせます。
transform は scene ステートメントや show ステートメントに at 節を与えて適用できます。次のコードは、eileen happy displayable に 「 right 」 transform を適用します。:
show eileen happy at right
複数の transform をカンマで区切って適用できます。その transform は左から右へ順に適用され、競合したら最も右のものが優先されます。:
show eileen happy at halfsize, right
displayable には、必ず transform が関わります。 transform が指定されないと、それまで使っていた transform を引き継ぎます。 transform が変えられると、定義されていない値は使っていたtransform を引き継ぎ、使っていた transform がなければ default
から取られます。
Ren'Py では、組み込みの transform をいくつか定義しています。これらの transform は、画像を画面上に配置します。組み込みの各 transform がどこに画像を配置するかをここに示します。:
+-----------------------------------------------------------+
|topleft, reset top topright|
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| truecenter |
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| |
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offscreenleft|left center, default right|offscreenright
+-----------------------------------------------------------+
offscreenleft および offscreenright transform は、画面外に画像を配置します。このtransform は、画面外に画像を動かすのに使えます (リソースを浪費しないために、後で必ず hide してください)。
transform は次のとおりです:
center
link画面の中央下に配置します。
default
link画面の中央下に配置します。 config.default_transform
を再定義して show ステートメントや scene ステートメントによって表示される画像の位置のデフォルトを変更できます。
left
link画面の左下に配置します。
offscreenleft
link画面よりも左に配置し、画面下部に合わせます。
offscreenright
link画面よりも左に配置し、画面下部に合わせます。
reset
linktransform をリセットします。displayable を画面の左上に配置し、ズーム、回転その他の効果を消去します。
right
link画面の右下に配置します。
top
link画面の中央上に配置します。
topleft
link画面の左上に配置します。
topright
link画面の右上に配置します。
truecenter
link水平にも垂直にも中央に配置します。