Store 変数 link
Ren'Py はその機能を制御するいくつかの store 変数を持ちます。 store 変数はたぶん何度も変更されるでしょう。 store 変数はゲームが開始されてから変更されると、セーブシステムによりセーブロードされ、ロールバック時にもロールバックされます。
- adv = Character(...) link
これは ADV モードのテンプレートキャラクターで、
Character()
が呼び出されるとデフォルトで kind に使用されるキャラクターです。
- _autosave = True link
この変数を False に設定して自動保存を無効化します。
- _confirm_quit = True link
これはゲーム終了時に確認するかを決定します。スプラッシュスクリーン中は False に設定され、またメインメニューでは無視されます。
- default_mouse link
これはデフォルトでは未定義です。ゲーム開始時にこれと
config.mouse
が設定されると、現在のカーソルがないまたはデフォルトであるときマウスカーソルを探すために使用されるキーとなります。これはconfig.mouse
とMouseDisplayable()
に使用されます。詳細は カスタムマウスカーソル を参照してください。
- _dismiss_pause = True link
True ならパーズとトランジションを跳ばせます。
これは特定のスクリーンを選択せずにゲームメニューに入ったときに表示されるスクリーンです ( 例えば右クリック、エスケープ、
ShowMenu()
で引数が与えられなかった場合 )。 None を指定するとゲームメニューを開けなくなります。これはスプラッシュスクリーンの開始で None に設定され、スプラッシュスクリーンの終了で元の値に戻ります。
- _greedy_rollback = True link
ゲームがロード後に greedy rollback を実行するかどうかを決定します。 greedy ロールバックは、ゲームのロードにおいてセーブ時のゲームのステートメントの直前ではなく、インタラクションをもつ最後のステートメントの直後にロールバックします。
- _history = True link
True なら、 Ren'Py は行が表示されたときにダイアログの履歴を録ります (
config.history_length
も同様に設定すべきことに注意してください)。
- _ignore_action = None link
None でなければ、エラーハンドルスクリーンで無視をクリック後に実行されるアクションです。このアクションは通常エラーから回復できる場所へジャンプする
Jump()
アクションです。 None なら、次の Ren'Py ステートメントに制御は続きます。
Ren'Py はメインメニューにいる間この変数を True に設定します。これはメインメニューでは違うスクリーンを表示するために使用出来ます。
Ren'Py はメインメニューやゲームメニューコンテキストにいる間この変数を True に設定します。
選択肢の表示に呼び出される関数です。
renpy.display_menu()
と同じ引数をとり、未知のキーワード引数は変更せずに渡すべきです。nvl_menu()
をこれに代入すれば NVL モードで選択肢を表示します。
- mouse_visible = True link
マウスの表示を制御します。これは標準的なゲームメニューに入ると自動的に True に設定されます。
- name_only = Character(...) link
say ステートメントで文字列でキャラクター名が指定された時に使用されるテンプレートキャラクターです。
"Eileen" "Hello, world."
これは
temp_char
変数が使用されない点を除いて次と等しいです:$ temp_char = Character("Eileen", kind=name_only) temp_char "Hello, world."
except that the
temp_char
variable is not used.
- narrator = Character(...) link
ナレーション ( キャラクターやキャラクター名を指定しない say ステートメント ) を話すキャラクターです。
"Hello, world."
これは
temp_char
変数が使用されない点を除いて次と等しいです:narrator "Hello, world."
- _quit_slot = None link
None またはファイルスロットの文字列です。Ren'Py 終了時、ゲームはこのスロットにセーブされます。
- _rollback = True link
ロールバックの許可を制御します。
- say : Callable link
話しているキャラクター名に文字列を使用するとき、台詞の表示のために Ren'Py に呼び出される関数です。
define e = Character("Eileen", who_color="#0f0") label start: "Eileen" "My name is Eileen." # will call the say function e "I like trains !" # will not call the say function
この関数は
renpy.say()
と同じ構成になっているべきです。renpy.say()
を呼び出さず、 他の say ステートメントに相当するもの を使用するべきです。台詞で簡単にキャラクターを呼び出せるので、この関数を直接呼び出すことは滅多にありません。この変数はほとんど say ステートメントにフックを掛けて、再定義するために存在します。
- save_name = "" link
セーブに含まれるセーブ名です。
- _scene_show_hide_transition = None link
None または with ステートメントや window トランジションが続かない一連の scene, show, hide ステートメントの後に with ステートメントを使用して処理されるトランジションです。
- _screenshot_pattern = None link
None でなければ、この文字列は
config.screenshot_pattern
より優先で使用され、スクリーンショットのファイル名を決定します。文字列のフォーマット用の変数についてのドキュメントを参照してください。
- _skipping = True link
スキップの許可を制御します。
- _version = ... link
新しいゲーム開始時に
config.version
の値に設定されます。after_load
ラベルやconfig.after_load_callbacks
ラベルから使用して、必要なアップグレードに利用できます。これは初期化時に一度だけ設定され、必要に応じてバージョン更新に対応します。
- _window = False link
これは
window show
とwindow hide
ステートメントにより、またwindow auto
ステートメントにより間接的に設定され、 True なら台詞のないステートメントの間もウィンドウを表示します。
- _window_auto = False link
window auto
ステートメントにより True に設定され、window show
とwindow hide
ステートメントにより False に設定されます。 True なら window auto モードで動作します。
- _window_subtitle = '' link
これは
config.window_title
の末尾に付け足され、ゲームウィンドウのキャプションになります。これはゲームメニューでは自動的にconfig.menu_window_subtitle
に設定されます。