複数キャラクターダイアログ link

Ren'Py は複数キャラクターの台詞の同時表示をサポートしています。複数ダイアログは台詞の行に multiple 引数を指定して実行されます。例

e "Ren'Py supports displaying multiple lines of dialogue simultaneously." (multiple=2)
l "About bloody time! I've been waiting for this for years." (multiple=2)

複数ダイアログは台詞の行に、同時に表示する台詞の行数を指定した multiple 引数を渡して実行されます(multiple=3 なら、3ブロックの台詞が同時に表示されます)。

複数ダイアログは異なるスタイルの1つ以上の say スクリーンを表示して動作します。各 say スクリーンが 1つのキャラクターからの台詞を表示します。

複数ダイアログにはいくつか制限があります :

  • 複数ダイアログ表示時、{p}や{w}のようなテキストをポーズさせるテキストタグは適切に機能しません。これは各スクリーンが一度だけ表示されるのに対し、そのようなタグはスクリーンが複数回表示される必要があるためです。

  • 自動読み進めモードはテキストの最終ブロックでのみ動作します。これはほとんどの場合では適切ですが、テキストの最後のブロックが他より短い場合、読み進めが早く開始してしまうので問題になります。

  • extend は動作しません(extend はテキストの最終ブロックに対してのみ適応されます)。

Styles link

一般的にブロック番号と全体のブロック数を反映してシステム的に名付けられる様々な displayable のスタイルを持つ say スクリーンを複数回表示して複数ダイアログは動作します。

特に、複数ダイアログは blockn_multiplem_stylenameの形式の名前のスタイルを使用します。 n はブロック番号(1 からではなく 0 から始まります)に、 m は一度に表示される台詞のブロック数に基づきます。

上記の例では、台詞の各ブロックに対応するウィンドウに名前が与えられます。 :

  • block1_multiple2_say_window

  • block2_multiple2_say_window

この命名法はウィンドウ同様、台詞と名前、ネームボックスに使用されます。これはスタイルの継承が便利であるようにデザインされています。以下のウィンドウスタイルがあります。 :

say_window

通常の単一の台詞ウィンドウの場合に使用され、すべての台詞ウィンドウの基本として役立ちます。

multiple2_say_window

これは背景の変更や margin, padding の変更のような2つの台詞ウィンドウに共通なプロパティーに使用できます。

block1_multiple2_say_window

これは xalign を 0.0 にして左寄せにするように、 2つの台詞ウィンドウのうち最初のものの位置を決めるのに使用できます。

block2_multiple2_say_window

同様に、2つ目のウォンドウの位置を決めるのに使用できます。

The Multiple Say Screen link

multiple_say スクリーンもあります。存在すれば、 multiple_say スクリーンが通常の say スクリーンの代わりに使用されます。三番目の引数として、タプルの multiple を受け取ります。タプルの最初の要素はブロック番号、第2要素はスクリーンの合計数です。

NVL-Mode link

デフォルトでNVLモードは複数のテキストブロックを表示します。これは nvl screen を変更してカスタマイズできます。nvl screen には multiple 引数としてオブジェクトのリストが渡されるので、それらを再構成して表示できます。